「考える、とにかく……」
『じゃあ考えろ!』
ついさっき、縋ったセドナに怒鳴られた言葉が身の内で響く。
タンザはズボンを握りしめた。
まだラリマーとセドナはロアを動かそうと攻撃しているが、やはりロアはてこでも動かない。
自分には、対象を攻撃する手段はない。
(それなら、考えろ……何か方法があるはずだ、絶対に!)
タンザは後方を見た。
まばらに生える植物が視界に入る。
多くはないけれどいくつか、種類がわかるものがあった。
ふと、ある記憶が脳裏をよぎる。
「そうだ、アレが作れるかもしれない!」
タンザは腰に吊るした水筒の中身をすべて捨てた。
小石をいくつか拾い、傍にいたニコの腕を掴む。
「なんですか?」
「お前、さっき右足の咆を撃ってただろ?
その火薬って、取り出すことは可能か?」
「出来ないことはないですが」
「タンザ、どこに行くんだ!?」
セドナがびっくりした表情で二人を振り向いた。
置いて行くと勘違いしたのだろう。
「すぐ戻るから!
それまでロアがハック喰わないように見張っててくれ!」


