「偉いぞ、タンザ。
お前がそこまで真剣に考える奴だったとは、俺はとても嬉しい」
そう言って、頭をくしゃくしゃに撫でてくれた。
意味が分からなかった。
どうして褒めてくれたのか、カーボの気持ちが分からない。
自分は課題から逃げて、こんなところにいるのに。
タンザは困惑したまま、かき乱された髪を直して狩猟頭を見上げた。
カーボがベッドの下に転がしてある、作りかけの罠を拾う。
「タンザ、お前はこのわなについてどれくらい考えた?」
「え?えっと……ここ2週間、ずっとです。
合格していないの、俺だけだし。
あ、昨日と今日は考えていませんけど」
「そうか、そんなに考えていたのか。
それなのに、俺のところにヒントをもらいには一度も来なかったな。
それはどうしてだ?」
決して怒っている口調でも、咎めている口調でもない。
けれどもタンザは身を縮こまらせて答えた。
「だって……そんなの、ズルじゃないですか。
みんな誰にも助けられないで自力で合格していったのに。
ハックも、一発だったし。
それなのに俺だけ教えてもらって合格するのは、嫌です」


