もう、俺にはできない。
俺は猟師としてではなく、その手伝いとして生きるしか術はないんだ。
半ば自棄になってそう思い、その日罠を仕掛けには行かなかった。
翌日、カーボが家に来た。
両親が慌てて謝罪する声を、ベッドで膝を抱えながら聞いた。
カーボはそれをあまり相手にせず、大きな特徴的な足音を立ててタンザの部屋に入ってきた。
怒られる。
そう思って身体をこわばらせたが、カーボは何も言わなかった。
タンザのベッドに腰掛け、天井を見上げて、ぽつりと言った。
「タンザ、猟師の仕事が嫌いになったのか?」
失敗が重なるにつれ、タンザの中でその気持ちが強くなりつつあった。
けれどそんなことを狩猟頭に言えるはずもなく、タンザは黙った。
代わりに別のことをボソボソ呟いていった。
罠に獣がまったくかからないこと。
たくさん考えたのに、いい方法が思いつかないこと。
それなのにハックたちは簡単にできてしまっていること。
どんより続けるタンザの本音をすべて聞くと、カーボは彼を見てにっと笑った。


