極彩色のクオーレ






「危険生物の棲み処へ行って、資材を手に入れるのか。


ファイア村出身の俺らにぴったりじゃねえか」


「腕が鳴るぜ。


これに勝てばいいんだな」


「アホか、ハック。


勝ってお前より格上だってことを証明すんのは俺だ」


「なーに言ってんだ。


ボロ勝ちしてファイア村出身の部品加工職人として証明されんのは俺だぞ」


「はっ、お前みてえに小動物通っただけで悲鳴あげるような小心者、ボロ勝ちなんかできるかよ。


俺にボロ負けしないように頑張れよ」


「そっちこそ、服に虫が入っただけでわんわん泣くような失態、ニコたちの前ですんなよな」


「何年前の話引っ張り出してんだよ!」


「先に言い出したのはお前じゃねーか!」


「なんだとてめぇ!」


「やんのかコラ!」



タンザとハックが顎を突き出して睨み合う。


服装が違っていたらただのチンピラだ。


大きく息を吐き、セドナが呆れた眼差しを注ぐ。



「やんのかって、これから勝負するんだろ、お前ら。


ケンカならそこでやれよ、俺よりガキに見える」



年下から正論を突かれ、タンザたちは黙った。


面白そうにキマーダが笑い、そんな彼をボルダーがやや引いて見ている。



「こんな調子で勝負が成立するんですかね」


「ニーコ、虚しくなるから分かり切ったこと言うんじゃねーぞ」



この場にいるほとんどの者の胸に駆けぬけた本音を口にしたニコの後頭部を、ラリマーが肘で小突いた。