極彩色のクオーレ






「パビリオ山の中腹にはブラッディ・クォーツ、通称『血結晶』がある。


それをウォルフィンと交換するのに必要分採取し、先に店へ戻ってきた方の勝ちだ。


採取量はそれぞれに任せるけど、あんまり少なかったら先に到着しても負けになるから気を付けるように。


簡単なルールだろ?」



血結晶とウォルフィンに対する二人の価値観が問われる勝負だ。


かなり内面的なところを見られるだろう。


タンザとハックが何か返す前に、キマーダはニコたちへ顔を向けた。



「ニコ、セドナ、ラリマー。


君たちには2人に同行して、ずるをしないか、危険なことはないか見ていてくれ」


「こいつらのうちの何人かにさせようかと思ったが、こいつらだとどちらかに加担しかねねえ。


だから、よろしく頼む」



腰に手をあてて、ボルダーは職人たちの方へ顎をしゃくった。


確かに、この場にいるのは2人の兄弟子か弟弟子のどちらかばかり。


手助けしたり妨害したりする可能性は否定できない。


ちなみに職人たちは、何もせず仕事をやるよう言われた。


何人かが落胆していたが、師はどちらも視界にも入れない。