「父さんが死んじゃったの、私のせいなんだ」
「え?」
以前聞いたときは、『事故で死んだ』と教えられた。
だがティファニーは今、はっきりと『自分のせいで』と言った。
腕をさすって、ティファニーは続ける。
「私が父さんと母さんの言いつけを破って、ここから外に出たとき。
森の中で会った……多分、旅人かな?
棍棒を持った、とにかく怖い人に殴られたの。
私を追いかけて来てくれた父さんはその人ともみ合って……二人とも、死んじゃった」
ティファニーの手が、寝間着のスカートを握りしめる。
小刻みに震えているのは、きっと、夜風の寒さのせいではない。
「私はいっぱい泣いちゃったけど、母さんは泣かなかった。
後から来て私を抱きしめて『大丈夫だよ』って背中をさすってくれた。
母さん、父さんのことが大好きで結婚したから、私よりずっと悲しかった、泣きたかったはずなのにね。
泣かないで、私を守ってくれたわ……」


