「にしても、キマーダさん、やけに楽しそうにはりきっていたよな。
わざわざ事情を手紙に書いてテガミバト飛ばして先生に連絡して、俺が明日も休むよう交渉していたし。
長い付き合いのはずのボルダーさんまで怖がってた感じしてたし」
ラリマーの逃げ道を塞ぎたいからか、セドナがさらに話を掘り下げる発言をした。
彼が言葉を発するより早く、それにニコが同意する。
「そうでしたね、『嫌な予感しかしねえ』と呟いていました。
その直後にキマーダさんに笑顔で振り向かれて、慌てて自室に戻っていましたが」
「マジかよ、同期にも怖がられてんだな、あの人……。
明日、とんでもない勝負を考えてたらどうする?
あいつらファイア村だから、ガイヤの森抜けて珍しい生物資材捕って来いなんて方法になったりして」
「あ、危ない内容だったら、引き受けちゃだめだよ。
前みたいに、リビアとレムリアンみたいにケガしたら大変だよ」
ティファニーがテーブルごと叩くようにフォークを置き、勢いよく立ち上がった。
勢い余って椅子が倒れ、ガタンと大きな音が響く。
予想以上の大きな反応に、彼女に通じない冗談を口にしたと気づいたセドナが一瞬でサッと青ざめた。
「じょっ、冗談、冗談!
俺の勝手な妄想、予想、想像だから心配すんなよ、な?」


