極彩色のクオーレ






「オレは提案なんかしてねえよ!


あいつらがうるせえ面倒な口ゲンカばっかするから、そんなことするならいっそ勝負でもしたらさっさと片がつくって思って言った、ただの独り言だ。


それを聞いていた地獄耳のあいつらが悪い」


「独り言にしては大きな声でしたよ」



ラリマーの弁解を、ニコが冷静に両断する。


うんうんとセドナが大仰に頷いた。



「まったくだぜ、しかもキマーダさんの咳払いの直後。


みんなが怖くて一言も発せないときを見計らったかのように言ってたじゃねえか」


「えっと……ラリマーがいけないの?」


「だから違うって。


ああもう、ティファニーもあんま気にすんなよ。


勝負っつっても、そんな物騒なことしねえだろうからさ」



ぱたぱた手を振り、ラリマーは強制的に話を終わらせようとした。


セドナが逃げやがったな、と彼にだけ聞きとれる低い声で呟く。


ティファニーは不安そうに唇を結んだが、小さくため息をついてサラダを口に運んだ。