極彩色のクオーレ


--










「……それで、二つ返事で引き受けちゃったの?」



フォークを持つ手を止めて、ティファニーが三人に顔を向けた。


目隠ししているので視線が交わるはずがないのに、ラリマーとセドナが気まずそうに眼を背ける。


ニコだけが、特に表情も変えずに食事を続けた。



「二つ返事じゃねえぞ。


ただ、キマーダさんの笑顔が怖すぎてそう答えるしかなかったんだよ……」


「俺も、あの笑顔に反論する気は起きなかったな……」


「何か断れないくらい悪いことでもしたの?」


「やってねえよ、むしろ俺たちに迷惑をかけたのはあっちの弟子だ」



セドナがパンにかぶりつき、恨めしげにラリマーを睨みあげた。


殺気を感じたのか、ラリマーが寸でのところで蹴りをしのぐ。



「うおっ!?怖えな、いきなり何すんだよ!」


「されても仕方ねえことをやらかしたからに決まってんだろ、ダホ!


お前が勝負すりゃいいとか余計なことを言わなければ、こんな面倒なことにはなってなかったんだよ!」