「ありがとな、ラリマー!
おかげでウォルフィンに失礼なことなく、買い取るべきがどっちなのか決められるぜ」
「お、おう、そりゃ良かった……」
わくわくしているタンザの瞳に、なんとなく、嫌な予感がする。
口元を引きつらせるラリマーからハックに視線を戻し、タンザが腕を組んで考え始める。
「じゃあ、勝負内容はどうする?」
「そうだなあ……ラリマー、何がいいと思う?」
「何でオレに聞くんだよ」
ラリマーが眉間にしわを寄せる。
するとキマーダが二回手を叩き、周囲の視線を自分に集めた。
「タンザとハックの、ウォルフィンに対する熱意はよく分かった。
それなら、この勝負の内容は私とボルダーの二人で考えることにしよう。
またそれが元でケンカが始まっては面倒だからな、ボルダー」
「確かにな、俺たちで考えてやろう」
ため息をつきながら、ボルダーが椅子にドカリと腰かけた。
師匠たちに考えてもらうことになり、タンザとハックは顔を見合わせる。
思いもよらない申し出だったのだろう。
(せ、先生が考えるって、こんなこと言い出すなんて……)
(絶対、ロクなことになんねえぞ。俺ら生きていられるか……?)


