キマーダが笑顔のまま、低い声で空咳をした。
その場の空気が急速に冷たくなっていく。
長い付き合いのはずのボルダーまで、引きつった表情で彼から少し離れた。
タンザとハックは、しまったと青ざめて口を閉じる。
「……そんなに欲しいんなら、ウォルフィンをかけてお前らで勝負でもすりゃあいいじゃん」
ラリマーがぼそりと言ったが、独り言にしては大きかった。
「それだ!」
少しの間を置いてタンザとハックがそう叫んでラリマーを振り向いた。
仲がいいのか悪いのか。
ハックがパチンと小気味よく指を鳴らす。
「そうか、そうだな、その手があった」
「ああ、その結果でどっちのものにするのか、そのやり方なら俺も納得できる」
「ファイア村出身の職人として必要な力を試す勝負がいいな」
「こんな貴重な資材を賭けるんだ、当然じゃねえの。
ついでに、その勝負でどっちが格上なのか、はっきりさせようぜ」
「望むところだ」
タンザはハックと睨み合ってにやりと笑うと、ラリマーの両肩をがしっと掴んだ。


