極彩色のクオーレ






「あははは、これは驚いた。


生きていた姿のままのウォルフィンを見るなんて、何年ぶりだろう。


これはどこで仕留めたんだい?」


「クラウンの森、ガイヤを抜けたすぐの辺りです」


「ほう、そんなところをうろついていたとは珍しいね。


なるほどなるほど、タンザとハックがつい言い争って取り合うのも頷ける。


なあ、ボルダー」



ボルダーが皮が厚くなった手で、ウォルフィンの尻尾をなでた。


目の色が、良質な資材を選別する匠の色になっている。



「そうだな、俺も欲しいくらいだ」


「おや、かわいい弟子たちから横取りする気かい?」


「ははは、そんなことはせんよ、俺は昔、ウォルフィンの死骸を手に入れて歯車に加工したことがあるからな。


この工房の未来を担う若者に譲るぞ」


「ニコくん、だったかな?君は大体いくらぐらいで売るつもりだったんだ」



いつの間にか算盤を出してきたキマーダに尋ねられる。


横取りしないと言ったのに……不安げに見つめるタンザたちに、2人が買いやすくするための交渉道具だと伝えた。