「みっともない姿を見せてすいませんでした」
「周囲の視線に巻き込んでしまってすみませんでした」
「大丈夫ですよ、気にしないでください」
代表してニコが答える。
2人は顔を見合わせ、ほっと息をついた。
悪態をつく気力もないらしい。
キマーダがボルダーの隣に座り、3人に自己紹介した。
「うちの犬猿コンビが迷惑をかけたね、私からも謝らせてくれ。
私はキマーダ。
タンザの師で、ボルダーと共にこの店を経営しているよ」
ニコたちも挨拶する。
キマーダは飾り職人の業界にも顔が利くらしく、セドナがルーアンの弟子であること、ラリマーがルーアンの孫であることを知っていた。
口にはしなかったけれど心当たりはあったようで、ボルダーが得心がいったと膝を叩く。
「そうか、どこかで聞いたことのある名前だと思ったら、ルーアンのところのか。
どちらかといえば、ラリマーよりセドナの方が孫らしく見えるなぁ」
可愛がられているセドナと、久しぶりに会って早々投げ飛ばされたラリマー。
確かに、本当の孫よりも弟子の方が、孫らしい扱いを受けている気がする。


