極彩色のクオーレ






苦笑して、ボルダーはタンザとハックの関係についても話してくれた。



2人はファイア村出身で、生まれた年も誕生日も同じ。


ただ、顔を合わせればすぐケンカが起こる、犬猿の仲であった。


そこまで聞いたニコは、ルースに来る途中に出会ったカーボが話していたことを思い出した。


彼が気にかけていた、同じ時期に村を出て行った二人組。


それがタンザとハックのことだったようだ。



「犬猿の仲なのは、性格が正反対だからですか?


ハックはタンザのことを神経質、タンザはハックのことを大雑把だと言っていましたが」


「違う違う、似た者同士なんだよ」



共に向上心が高く、熱血的な性格をしているらしい。


6年前、先にタンザがルースへやって来てキマーダに師事し、すぐにハックも追いかけるようにしてルースに出てボルダーに師事した。


勉強する内容は異なっていたが、やはり、顔を合わせればどこまで技術を習得したのかを競った。


取っ組み合いのケンカをして、他の弟子たちを巻き込んだこともあったらしい。


そういうこともあって、タンザとハックの犬猿の仲は区画内では有名になっていった。


見習いを卒業してからも店の外でさっきのようにケンカをし始めるから、度々キマーダの雷が落ちるという。


そこまでボルダーが話したところで、ようやく説教が終わった。


げっそりした表情のタンザとハックがテーブルの脇に立ち、三人に頭を下げる。