極彩色のクオーレ






突然始まった激しい口論に、三人は傍観に徹していた。


口達者なラリマーも嘴を挟みかねているほどの白熱っぷりである。


やがて口ゲンカの内容は、タンザとハックにしか分からない物になっていった。


セドナがため息をついて頭を掻く。



「あーあ、どうすんだよコレ。止まる気配が微塵もないぞ」


「でも、放っておくわけにはいきませんよ」



セドナの何倍も重い息をはき、ラリマーがニコの脇腹を肘でつついた。



「これは八割方、お前のせいだぞニコ」


「どうしてですか?」


「ウォルフィンはルースの近くには生息していない獣なんだ。


ネジとか歯車のいい材料になるけど、大抵がバラバラになって外からたくさん輸入される。


ある程度の処理をしておかないと数日で劣化しちまうし、生け捕りなんて危なすぎてもっと不可能だしな。


だから、身体の形が残ったまま運び込まれてくることは滅多にない。


どの部品加工職人が見てもこいつらと同じ反応をしてくるだろうから、極力見えないようにかくしておくべきなんだよ」


「それを先に教えてくれればよかったのに」


「悪いな、知ってんのかと思ってた」


「俺だって知らないことだ、ニコが分かんなくて当然だろ」