極彩色のクオーレ






セドナは落ち着いてポツボツ話し出し、少年はふむふむと頷く。


だが、そこでセドナが我に返った様子で顔を上げ、また激しく手を振った。



「いやっ勘違いすんじゃねえぞ!?


ティファニーにあげようって思ったのは、あいつぐらいしか女友達いねえってだけで、もらってくれそうな奴が他にいねえなって思ったからで!


その、なんというか……別にあいつがと、特別とかそんなこと……」



セドナの勢いは後半になるにつれてなくなり、視線も下がり、声も口の動きも小さくなる。


しかし、少年は途中からまったく聞いていなかった。


焦るセドナを見つめて、別のことを考えていたのだ。



(何でしたっけ、この感じ。


何というんでしたっけ、ええと……)



「ああ、告白ってやつですか」


「はああっ!?こっこここ告白!!!?」



思い出した言葉がそのまま、少年の口からこぼれ出た。


それにセドナが大きく反応する。


火傷を負ったことも忘れて、少年の胸倉を掴んだ。