極彩色のクオーレ






人差し指をケセラに向けたギベオンに、デシンを含めた数匹のコルルがとびかかる。


がばっと開いた口から覗く歯。


避ける暇もなく、ギベオンはデシンたちに噛みつかれた。



「みゅうっ!」


「みゅみゅっ!」


「シャァアアアアッ!」


「うわあああっ!?や、めっ、あいだだだだだだだ!」


「で、デシン!?みんな噛んじゃダメだよ!」



ケセラが慌てて駆け寄り、デシンたちを止めさせる。


コルルたちは素直に従ったが、デシンだけが最後までギベオンのベストに食らいついていた。


音を聞いてティファニーがため息をつく。



「あーあ、ケセラに意地悪なことを言うから……」


「主人をいじめる相手に制裁するペットとその仲間、といった図ですね」


「ニコ、遊んでないでキマイレナ降ろすの手伝えよ。


木の枝が折れちまう」


「はいはい」



工具を取出し、ニコはギベオンたちの脇を通って大樹に向かう。


そこでようやくデシンが口を開き、ギベオンのベストから離れた。


ギベオンがベストをたたき、ケセラを睨みつけた。