「やったか!?」
「どう見てもやったじゃん。
ボクより近くで見てるくせに分かんないの?バカじゃねーの?」
「るせぇ!バカは余計だアホ!」
意地悪く笑うギベオンに噛み付き、ケセラは息を吐いて幹にもたれた。
いつの間にか全身が強ばっていたらしく、肩の辺りが少しだけ痺れている。
ケセラは片膝を立てて顎を載せ、足を戻しているニコを見た。
「すげえ、あんなでっかい獣、なんとかしちまったぞ……。
キマイレナなんて、狩人たちもそう仕留められねえのに」
「そりゃあ、ボクのつくった罠だもん。
そこらへんの狩人と一緒にされたくないね。
ふふふ、キマイレナが転がってくるところピッタリに罠を仕掛けられた、やっぱりボクって天才だね」
胡座をかいて満足げにギベオンが笑った。
ケッ、とセドナは白けた表情になる。
「何でお前が威張ってんだよ、えらっそうに。
お前の罠んところにキマイレナが転がってくるよう、調節してシーソー地面に埋めたのはニコじゃねえか、むしろそっちの方がすごいぞ」
「それに、この作戦を立てたのはケセラです」
「立てたやつが誰だろうが、ボクの罠があったおかげでキマイレナは捕まえられたんだ。
それは間違いないだろ?感謝しなよ」


