極彩色のクオーレ






真っ青になったケセラが、ニコの服にしがみつく。


ニコはその手を優しくほどいて言った。



「ここに罠を仕掛けます、キマイレナのような大型の獣を捕まえられるような罠を。


なのでケセラ、君に考えてもらいたいです」


「え!?ぼ、僕?」



ケセラが小刻みに震える手で自分を指差す。


ティファニーが2人の傍に寄り、ケセラの方へ向いた。



「ゴーレムであるぼくは、何かを新しく生み出す力、原案を考える力は持っていません。


どんなに優秀な人物に造られた高性能なゴーレムでも、所詮は生き物を真似たもの。


造れるのは模倣品や今まで見てきたものを参考にした改造品だけ、一から新しいものを造ることは不可能です。


だから、どんな仕掛けを用意すればいいのか、それをケセラに考えてほしいんです。


ティファニーは目が見えないから、何も見えないまま考えるのは難しいでしょう」


「ご、ごめんね、ケセラ」



ティファニーは申し訳なくなって、ケセラに頭を下げた。


見えない自分は何もできない。


その現実が、彼女にのしかかってくる。