極彩色のクオーレ






「それはボク特製のブルム用の罠だ。


その程度で暴れても、簡単には逃げられないよ」


「じゃあ、やったのか!?」


「いえ、あんなのではずっと捕まえておくのは無理ですね」



セドナの言葉をニコがばっさり両断する。


ふくれたギベオンが、ニコの背中によじ登り頭をポカポカ殴った。



「なんだとー!ボクの罠がポンコツだって言いたいのか、バカバカ、コノヤロー!」


「そうは言ってないでしょ」



ニコは真顔で答えて、もう一発鉄球を打ち込む。


やはり、3本の尾に弾かれてしまった。



「あの尻尾、ちょっと厄介ですね」


「ちっ、やっぱり全身をがんじがらめにでもしない限り、捕まえるのは難しいか……」



帽子をかぶり直して、ギベオンはすぐ近くに仕掛けてあった捕縛用の網を外そうと引っ張った。



「グァアアアアアッ!!」



キマイレナが激しく暴れる。


少しずつ根元の土が剥がれ、罠の支えが見えそうになっていく。



「あまり長く考えていられそうにないですよ」


「そんなあっさり言わないでよ、けっこう傷つく……」


「何を悠長に話してるんだ!このままじゃ喰われちまうぞ!」



セドナの言葉に、ギベオンが「そうだった!」と慌て、森の奥を指差した。