極彩色のクオーレ







「ケセラ、怪我とかしてねえな?」


「あ、うん……あいた!」



顔をあげたケセラの頭に、木片が当たって跳ね返った。


もう一つが、彼の足元にぶつかる。



「こんの、バカケセラ!」



怒りの表情になったギベオンが、堅い木の実を拾い投げる。


それは軌道をそれてケセラではなくティファニーに向かって飛んでいく。


セドナがティファニーを自分の方へ引き寄せたので、直撃せずに済んだのだが。



「弱っちい泣き虫のくせに、守れもしない奴を連れてくんなよ!


ペットがどこかにいなくなった?そんなもん知るか!


そんなに大事なら一人で勝手に行けよ!


誰かを巻き込んでじゃないと行けないなら行くな、そんな甘っちょろい覚悟で生き物を飼うんじゃねえよバカ!」


「ギベオン、その言い方はねえだろが!」



セドナが怒鳴るが、ギベオンはひるまない。



「だって、ホントのことじゃん!


結局そうやってティファニーにしがみついて泣くしかしてないもん、こいつ。


それでティファニーにもしものことがあったらセドナはどうするんだよ」


「あの、白熱しているところすいません」



後からやってきたニコが二人の間に割って入る。


肩を叩かれ、ギベオンは荒々しく振り向いた。



「なんだよ!」


「あれ、何とかした方がよくないですか?」