極彩色のクオーレ






「急にどうしたんです?」


「その道しるべってなんだ!?早くそれ見つけてあいつら捕まえて連れ戻すぞ!


絶対にバカケセラがティファニーに泣きついたんだ、そうに決まってる!」


「ニコの質問に答えろよ、何でそんなに慌ててんだよ?」



セドナをギ、と睨んでから、ギベオンは路地裏に入った。


狭いが、シオードへの近道である。



「さっき話した、3人組の若い光工芸職人」


「君にコルル用の罠を注文した人たちですね」


「うん。そいつら、森に入ったっきり戻って来てないらしいんだ。


もう5日近くになるって、3人のお師匠さんが言ってた」


「え、5日もか!?」



大通りにさしかかるが、今は最も人が多い時間帯。


ギベオンは舌打ちして束の間立ち止まると、別の道に2人を誘った。



「ここ最近、コルルを探しに森に行ったやつの大半が街に帰ってきていないんだ。


ボクが罠を造ってやった職人たちも、あれきり姿を見かけていない」


「コルルがいなくなったことと、何か関係があるんでしょうか」


「さあ、そこまでは……でも、ボクが心配しているのも森へ行く理由もそのことじゃない」



ギベオンの言葉に、セドナが真っ青になった。



「行方不明になったうちの誰かの腕だけが、森から帰ってきた。


ルースの近くにとんでもない獣がいるらしいんだ。


だから、そいつを捕まえる罠をつくりに行くつもりだったんだよ」