ギベオンが軽く肩をすくめた。
ぬいぐるみの上に座って、セドナも腕を組む。
「繁殖期でも子育ての時期でもないよな。
それなのに姿を見かけないなんておかしい。
まさかごっそり盗まれたとか……」
「それは無いと思うよ。
コルルはぐっすり寝ていても気絶しても、体を触られたらすぐに目を覚ますんだ。
捕まえられたらシャーシャー鳴くし噛み付くし、とてもじゃないけど眠らしたまま運べないよ」
「それなら、どうしていなくなったんだよ?」
考えをばっさり切られたからか、やや不機嫌そうにセドナが尋ねる。
ギベオンが深いため息をついた。
「だからそれはボクにも分からないって。
……あ、でも、コルル失踪と関係あるかは別として、シオードの噂なら知ってるよ」
「噂?どんな」
「うん、その仕掛けを頼みに来た3人組のことなんだけど、あいつら……」
キューン
上空で、鳥が一鳴きする。
白いテガミバトが旋回して下降し、ニコの肩に止まった。
右足にカラフルなバンドを付けられており、小さく折りたたんだ紙をくわえている。
「あれ、ティファニーのテガミバトだ」


