ギベオンがセドナの腕から手を離した。
逆に彼の奥襟を捕まえる。
「それ、どういう意味だ?」
「え、そのまんまの意味だけど。
……お前の仕業じゃないのか、ケセラを困らせようとして、とか」
眉間にシワを寄せて、ギベオンがセドナの腕に手刀を落とそうとした。
寸でのところで手を離し、どうにか免れる。
「当たり前だろ、何でもかんでもボクのせいにすんな!
ボクがあいつをいじめるのは罠に引っ掛けることだけでだよ」
「疑われるような生活送っているから自業自得だし、それもどうかと思うがな。
じゃあ、何か知らないか?
デシンじゃなくて、他のコルルのことでもいいから」
崩れた襟元を整え、ギベオンは壁に寄りかかった。
腕組みして、空を仰ぐ。
「デシンのことじゃないけど、この間、若い光工芸職人に頼まれて、コルル用の罠を造ったんだ。
そのときあいつらが、最近森でコルルを見かけなくなったって話していたよ」
「いなくなったって、ガイヤの密集区で、ですか?」
「さあ、ボクも造りながら聞いてただけだから、それは分かんない」


