極彩色のクオーレ






それを聞くと、ギベオンがバカにするように吹き出した。



「アレに引っかかったのかあ、セドナ。


あーんなに分かりやすくつくって目印まで置いといたのに、どんくさっ」


「その仕返しを食らってるお前も大概だな」


「年下相手にムキになってるほうが大人気なくてみっともないとオモイマスガ」


「んだとぉっ!?」


「まあまあ」



捕まってもなお余裕そうに口笛を吹くギベオンに、一瞬でセドナの沸点が低くなる。


ニコは表情をかえずになだめた。



「ふん、まあ好きなだけゴチャゴチャ言ってろよ。


その吸盤の強烈さ、造ったお前ならよーく分かるだろ。


ずっと壁にひっついとけ、ざまぁみろ」


「へへーん、そう上手くはいかないよっ、と!」



ギベオンが踵を強く壁に打つ。


すると靴の爪先と踵から仕込み刃がとびだし、それを器用に使ってぬいぐるみを裂いた。


呪縛から解放され、得意げに胸そらす。



「ボクは仕掛け職人ですよ〜?


自分にもいろいろ仕込んでいるに決まってるじゃないのさ」


「チッ。準備のいい奴だ」