がしゃん! がしゃこんっ!
ニコが工具を振る度に音が鳴り、分解された仕掛けが地面に転がる。
ほんの十数歩歩いただけで、道の脇には材料の山ができた。
「わー、すごい山盛り。
まだ行き止まりの油屋まで距離があるのに……。
全部分解したらどうなりますかね」
「こらーっ!」
ニコが再び罠の分解にとりかかったとき、後方から怒声が飛んできた。
屋根から地面に降り、ギベオンが拳を振り上げてこちらに向かってくる。
罠を2つ分解して、ニコは仕掛け職人に顔を向けた。
「あ、ギベオンだ」
「お前、この間ティファニーと一緒にケセラをかばってた奴!
何するんだ、バカヤローッ!
せっかくボクが時間使って仕掛けた罠を……」
ドカッ!
ギベオンが民家と店との間の前を横切ろうとしたとき、そこから何かが勢いよく出る。
よけられずそれに捕まり、ギベオンは反対側の壁に押し付けられた。


