極彩色のクオーレ


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クォンタムの工房を出て、ニコは街の中央通りに向かっていた。


修理に使う油を買い足しにである。


するとその途中で、獣の捕獲用の網に捕まって泣いている3人の子どもを見つけた。


網目から手足がとび出ていて苦しそうだ。



「ギベオンの罠ですね……」



助けてあげると、子どもたちはニコに持っていた飴玉をお礼に渡した。


葡萄味の飴を口に含んで、細い路地に入る。


目的の油屋は中央通りの1つ隣、この道の先に建っている。


近くには接着剤屋や塗料屋もあった。



「それにしても、よく街中のあちこちに罠を仕掛けられますねえ。


流石は仕掛け職人、といったところでしょうか。


もしかして、ガイヤの森にも獣用の罠がどっさりあったりして……」



角を曲がり、ニコは立ち止まる。


一見何の変哲もない裏通り。


しかしよく観察してみると、隠された仕掛けが至るところにある。


これまで歩いてきた道とは比較にならない量だ。



「……行きますか」



ニコは唇を尖らして踏み出した。


工具を両手に、仕掛けの間に差しかかる。