極彩色のクオーレ






夜空を見上げながら話すセドナは、なんだか寂しく切なげに見えた。


どう声をかければいいか分からず、少年はセドナの背中を静かに見つめて歩く。



「あのさあ」



ふいに、セドナの声の調子が上がった。



「お前、そのマスターのゴーレムになりたいって言ってたけどさ、マスターじゃなきゃダメなの?」


「……と言いますと?」


「たとえば、マスター以外でお前がほしいとか言ってくるやつがいないとも限らないだろ。


そういうやつの申し出も断って、マスターだけを主人にしなくちゃダメなのかなって思ってさ」



少年はしばらく考え込んだ。


セドナは数歩先のところで立ち止まり、彼を待つ。



「……考えたことすらありませんね。


ぼくの主になりたいと言う人が現れたら考えますが、造った人間が捨てたようなゴーレムを欲しがる人なんていますか?」


「修理屋。お前、自分のこと過小評価しすぎだろ」


「そうですか?」


「お前がポンコツだって言ってみろ。


血の涙流すゴーレムがこの界隈にどんだけいると思ってんだ」



セドナが大きくため息をついて、再び歩き出した。


早歩きして、少年はその隣に並ぶ。