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ガイヤの木々で切り取られた天井は、満天の星空だった。
それでも道に届く光は少なく、ランプを持っていても不気味である。
仕事のためどうしても戻らなければならないセドナを、少年は家まで送っていた。
「……修理屋、怖くねえの?
お前の『恐怖』の感情は暴れてねえか?」
「大丈夫ですよ。
ぼくはこういった怖さは平気なようです」
「あ、そう……」
確かに、少年の顔にこれといった感情は浮かんでいない。
彼を心配するセドナの方が青ざめていた。
怖いなら手をつなぐか、と伸ばした少年の手はパシリと叩かれる。
つなぐのが恥ずかしいのかと納得して、少年はそれ以上は言わなかった。
「……お前さ」
「はい?」
「ティファニーの家に泊まらせてもらうんだろ?
だったら、あいつのことちゃんと見てやってくれよな。
あいつは今まで独りで全部やってきてたけど、やっぱり何かあったら困るし。
本当は俺がいてやりたいんだけど、俺よりお前の方が良さそうだから」
「どうしてですか?」


