残念そうに肩を落として、ティファニーも食事に戻った。
少年は料理を口に運びながら、何気なく家の中を観察する。
テーブル用の椅子は3脚。
急な客人のためか食器はそれなりに多い、5人分はありそうだ。
そういえば、ティファニーの寝室と少年が借りる客室の他にも部屋はあった。
2階もあるようである。
他にも家のあちらこちらに、複数人で生活していたと思われる形跡を見つけた。
(やっぱり……ティファニーは始めから、ここで独りで暮らしているわけではないようですね)
気がついたら、どんどん気になってしまう。
この”心”は一体何だろうか。
少年はカップを置いて、その名前の分からない感情に素直に従った。
「ティファニー」
「なあに?」
「少し気になったんですが、ティファニーはいつからここに住んでいるんですか?
家の外装も内装も、一家族が暮らしているように感じますが」
ガンッ
直後、テーブルの下でセドナに足を蹴られた。
ヒーラーにも向けたところを見たことがない怖い形相で、少年を睨みつけている。


