中断したのは、窓をノックする音だった。
「んあ、お客が来たぞ」
「そうみたいね、今日はいつもより遅いなあ」
ティファニーが新しい皿を出し、そこに小さくちぎったパンや茹で野菜、果物をいくつか載せる。
平たい皿には水を汲んだ。
自分で食べるつもりではないことは分かった。
「今日はどこにいるみたい?」
「んー、昨日と同じ。一番でかい窓」
「ありがとう」
二枚の皿を持って、ティファニーがリビングの奥、庭に面したカーテンを開く。
窓の向こう側には、数匹の小動物が待っていた。
ティファニーが持つ皿を見上げたり、早くほしいと窓を前足でかいたりしている。
「うっへえ、今日は盛況だな」
様子を見ていたセドナが、慌てた様子で皿を二枚並べ、ティファニーがちぎったパンの余りを載せ始めた。
「こんばんは、お待たせー。ほら、けんかしないでね」
ティファニーはゆっくり窓を開き、小さなテラスに皿を置いてやる。
途端、動物たちはいっせいに皿に顔をくっつけた。
高い声で鳴きながら、争うように食べる。


