「……あれ、ティファニー?」
二人が黙した時、聞き覚えのある声がかけられた。
セドナがいた。
ルーアンにお使いでも頼まれたのか、紙袋を携えている。
「その声、セドナ?」
「うん。何し、って、修理屋あ!?」
ベンチに駆け寄ってきたセドナが、少年に気づいて過剰に驚く。
ティファニーしか視界に入っていなかったのだろうか。
セドナの大声に肩を揺らしたティファニーの隣で、少年は表情を変えずに挨拶する。
「こんにちは、3日ぶりですね」
「お、おう……え、なんでティファニーと修理屋が一緒にいんの?」
困惑するセドナに、ティファニーが簡単に説明をした。
セドナは納得したようなしないような表情で、ティファニーの隣に腰かけた。
「なるほどねえ、レイシのおばさんが言いそうだ。
おれ、工房に帰る途中で宿に寄るから、修理屋がちゃんとティファニーの面倒見てたって報告しておくよ」
「ありがとうございます」


