極彩色のクオーレ


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サフィラの家を出て、少年はティファニーの買い物について行った。


なぜだかティファニーは楽しそうに、鼻歌を歌っている。



「ティファニー、嬉しそうですね」



そう話しかけると、ティファニーはあっという間に赤面した。



「ご、ごめん!鼻歌歌っちゃってた!


うるさかった?」


「いえ。素敵な曲だなあと思っていただけですよ」


「セドナが教えてくれたのよ。


どこかの国の吟遊詩人がつくった歌なんだって。


歌詞は分からないけど、メロディがすごく優しくて好きなんだ」



ティファニーがまた歌い出す。


けれど、人通りが増えると黙り、前を進むことに集中した。


ぶつからないよう端に寄っているが、少し危ない。



「ティファニー」


「なあに?」



杖を持つティファニーの手を掴んで、少年はずんずん歩き出した。


ティファニーは驚きながらも、必死でついていく。


大通りから細い裏道に一旦逃げて、まだ吃驚しているティファニーに向いた。