少年はきれいに直した人形に、スカートを着せてやる。
破れた部分を縫い合わせただけでなく、かわいらしいリボンの模様までついている。
元通り動き出した人形を見て、モルガとユークは嬉しそうに頬を赤らめた。
「すごいすごい!」
「ありがとう、ティファニー、お兄ちゃん!」
「もう壊したらダメですよ」
「地面に置いて、放ったらかしにするのもね」
二人は同時に頷いて、また庭へと走り出た。
ほかの子どもたちも追いかけていく。
無邪気な彼らをしばし見つめてから、サフィラが少年の背中を叩いた。
遠慮のない力加減であった。
「すごいじゃないの、あんた!」
「ありがとうございます」
「びっくりしたわー、あそこまできれいに直せるもんなんだね。
木って割れたらそれまでだと思ってたよ、あたし」
「そりゃあサフィラさん、この修理屋さんはプロなんだから、直す方法を知っているに決まってんでしょう」
少年は立ち上がり、ティファニーの隣に座った。
ティファニーが紅茶を差し出す。


