極彩色のクオーレ






「え?」



エレスが瞬きする。


その横で、ヒーラーがフンッと鼻を鳴らした。



「アンタ、ここのところ工房放ったらかしてたと思ったらそんなことしてたの?


人の仕事をぶんどるつもり!?」



それはあんたでしょ、と、暖簾の隙間から様子を見ている少年がぼそりと言った。


セドナは首を振る。



「違います。……変更はされたけど、でも、俺に初めて依頼してくれたのはエレスさんだから。


だから、あなたのお母さんのために、俺が勝手に作りました」



大げさにヒーラーが唇を歪めた。


腰に手を当てて、ギ、とセドナを睨む。



「ほんっとに勝手よ!


アンタ、自分が何してるのか分かってんの!?


依頼を引き受けた職人の前で自分の作品を売るなんて、その職人に対するあからさまな挑発よ!


このワタシを冒涜する気!?」



エレスは呆然とヒーラーを見ていた。


先程までとは打って変わって甲高く激しい声色になっているのだ。


驚くのも無理はない。