けれどそのしつこい念押しも確認も、昼が近づくにつれ減っていった。
最後の店に向かうときは「頼むぞ」の一言だけになり、出たときは無言でカバンを受け取った。
心なしか顔色が悪く、歩いている間まるで魔法の呪文のようにひたすら「大丈夫」を繰り返していた。
不安なのだろう。
工房へ行くまではあれほど周囲を気にしていたのに、今は足元だけを見つめている。
本人の自覚は定かでないがただならぬ雰囲気を発していたので、他の通行人に避けられ、ぶつかることはなかった。
「ちょっと時間かかっちゃいましたけど、間に合いますかね」
少年は時計を確認して言うが、セドナからの返答はない。
耳に入っていないようだ。
彼の表情をのぞきこんでみると、さらに青くなっている。
こんな調子で大丈夫なのか。
ヒーラーに遮られたり丸め込まれたりしかねない。
少年は一気に心配になってきた。


