極彩色のクオーレ


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それから期日の前日まで、セドナは家に閉じこもって製作に没頭した。


少年は宿に戻ったが、ちょくちょく彼を訪ねて様子を見た。


手伝いは出来ないので、街の住人に依頼された小さなを持ち込み、部屋の隅でその修理をして時間を潰した。


セドナが少年の作業の音を気にすることはなかった。


というより、作っている間は少年の存在を忘れ去っているようだった。



放っておくとろくに休息しようとも、眠ろうとも、食事をとろうともしなさそうな雰囲気であった。


宿の女将にも言われていたので、少年は半ば強引に製作を中断させて食事をとらせたり、寝かしつけたりした。


そのおかげで、セドナが身体を壊すことなく、どうにか首飾りは完成した。



一方、この間中セドナが工房に出入りしなかったので、ヒーラーはそれまで押し付けていた雑務を一人でやるハメになった。


愚痴を零しながら買い出しをするヒーラーの姿を見かけたことがある。


エレス以外からの依頼もこなさなければならないので、かなり多忙だったのだろう。


もちろん、手伝おうとは微塵も思わなかったが。