極彩色のクオーレ






そっぽを向くセドナの隣に深く座り直して、少年は天井を仰いだ。


灯りの周りを、小さな羽虫が飛んでいる。



「悔しいという気持ちは、何かに対して真剣に全力で取り組んでいなければ芽生えません。


確かに不快さもありますが、捉え方を変えれば、次にうまくいくためのばねに変化します。


人間はその気持ちを糧にして、前を見据えて進もうとするでしょう。


抱いていれば確かに不快になります、ぼくも覚えたばかりのときは、その余韻が嫌でした。


でも、進歩するためには欠かせないものであるとも感じました。


セドナも、そうではありませんか?」



ソファで膝を抱えて、セドナは膝頭に顎を載せた。


昨日のヒーラーとの一件を思い出す。


脳裏に浮かんだだけで、不愉快さが身の中で蠢く。


知らないうちに、強く拳を握っていた。



けれども、あの一件があったからこそ、セドナは今までのなかでいちばん製作に力を注げている。


少々腹は立つが、ヒーラーの妨害のおかげで、自分はひとつ前に進んだ。