突然少年は立ち上がり、ソファの端に腰を下ろした。
左腕を袖から抜き、裾をめくる。
セドナはのそのそと起きて、少年の隣に並んだ。
ぺりっ。
自分の左脇部分の合成樹脂膜――生き物の『皮膚』に当たるものだ――をつまみ、少年は右の方へ引っ張った。
左胸部に内蔵された機械が露出する。
右胸や腹部、腕は、やはり人間のそれと同じに見える。
こうして合成樹脂膜で包まれている機械を目の当たりにしても、セドナの頭の中でそれが少年とどうにも結びつかなかった。
違和感を覚えてしまう。
試しに少年の左手の甲をつついてみたが、人間の皮膚の感触にとても似ていた。
「どうしました?」
「いんや、何でもない。
それで、その左胸の機械を俺に見せてどうすんの?」
「……セドナは、コレが何か知っていますか」


