●シャロア(チャロアイト)

天才と奇人は紙一重だとよく聞くので、普通の人と感性や価値観がずれているキャラになりました。頭いいとか発明レベルがすごいとかそれだけで終わるほど人間単純じゃないですよ。噂の人物ということで謎(読者の皆さんに想像してもらう幅)を広げたくて、頑張って描写や登場シーンは削りました。実は「十八番目の心」で登場予定はありませんでしたが、紆余曲折あって乱入されました。ニコに捨てた理由を直接話さなくてよかったと思いつつ、もう永遠に自分の本心を伝えられないことを悔やんでるのかもしれませんね。胸に沈めた気持ちや言葉って、もやもやになって長く残りますよね。だから伝えられるときに自分の気持ちを伝えろと人は言うのでしょう。シャロアはこの先もずっと旅を続けて、行く先々ではた迷惑なもしくはめっちゃ役に立つ人形やゴーレムを造っていきます。が、恐らくニコのような高性能なゴーレムは造らないんじゃないかと思います。もし造るとしたら、それはそのゴーレムを引き取ってもらえる人が傍にいる時かもしれませんね。ルースは嫌いですが、近くまで来たらティファニーたちのところに遊びに行くんじゃないかと思います。根はいいやつです、根は。


●セイクリッド(セイクリッドセブン)

個人的にお気に入りです。この子は仮面と悪意をイメージした、まあ悪役ですね。イケメン設定にしたのは、「やっぱり王子様はイケメンじゃないと!」と「悪役といえばイケメンが映えるよね」と「ムカつく役はイケメンでいいよね☆」という気持ちがあったからです、それぞれが占める割合はご想像にお任せします(笑)自分の国のことを優先するあまり気づかないうちに悪い方へ思考が走ってしまった典型です。しかも上手に顔を使い分けられるし他人から信頼を得るための方法をよく知ってるし、ラリマーに負けず劣らずの口達者だし、これだけのことをやっていても「ヨリジェのためになることならば多少の犠牲があっても当然だ」なんて思っていて本人に罪の意識がほとんどないというから本当に性質が悪い……。現実でこういう人はそういないとは思いますが、その人に力、というか影響力があるせいで周囲の人が「やめなよ」と言いにくい状況になっていく、なんて図はよくあると思います。チョイ役だったアウィンがそのポジションでしたね。セイクリッドは王家の子息、逆らえば自分の身が危なくなる……そう考えてアウィンはセイクリッドに従い続けました。でも一番近くにいる彼がとめていれば、このような事態にはならなかったのでしょう。いじめなどもそうです。すぐ近くにいる人が間違っていることをもっと早い段階で教えてあげれば……そう考えてしまうことが多くあります。本当にその人のことが大切ならば、間違っていると気づいたらはっきりと間違っていると伝えてあげて、目を覚まさせてください。それは決して裏切り行為なんかじゃありませんから。……なんかセイクリッドの話からアウィンの話になってしまいましたね(笑)ティファニーに一発食らったので、セイクリッドは恐らく目を覚ましてるんじゃないかなとは思っています。こういう人が傍にいなかったセイクリッドも少し気の毒ですよね……耳の痛い言葉を言ってくれる人は貴重ですよ、だってその人のことがどうでもよかったら適当なことしか言いませんもん。ヨリジェに戻ってお兄さんや王様にこっぴどく叱られてからは、正しい道を選択して国のために頑張っているかと思います。お嫁さんもいます……雰囲気がティファニーにちょっと似ているというどうでもよか設定があったり。最終章の時間軸では兄王を支えるよき弟として働いていますよ。人間いつだってやり直せます、それを責める権利なんてものは誰にもない。恐らく彼がルースに来ることは二度とないでしょうが、自分の犯した過ちはこれからの生き方で償っていくんじゃないかと思います。応援してるよ。




彼ら以外にも、チョイ役含めて色々なキャラには役割のような意味のようなものを持たせたつもり、はあります。


正直ヒーラーがあそこまで出てくるとは予想外でしたが、彼は便利屋な感覚で登場させてましたね(笑)


……これ以上話すとめっちゃ長くなってしまうのでカットします。



また新しい視点を提供できましたかね?


私のこんな目論見や構図の視点を持って読み返してもらうと、新たな発見があるかもしれません。


けっこう現実社会にあるような場面をベースにしてますから♪



おまけまで目を通していただきお疲れ様でした(♡˙︶˙♡)


ありがとうございました☆