●ケセラ(ケセラストーン)
 ギベオン(ギベオン隕石)

泣き虫とひねくれ虫の虫コンビです。いたずらコンビよりこっちで呼ぶ方がしっくり来ています(笑)友達になるってどういうことなのかなあ、というイメージから誕生しました。ギベオンがここまで悪ガキになるとは思いませんでした、というかまさかギベオンが女の子になるとは思いもしませんでした。でもギベオンが女の子になったことで彼女の傍若無人な側面が活き活きと書けるようになって面白かったです。ケセラも怖いし女の子だしだけど女の子扱いしたら怒るからとおろおろする側面が映えて良かったです。私はケセラのように、その人の持っているものに憧れて仲良くなりたいと思う、という経験がないのですが、それってなかなかない素敵なことですよね。逆にあの人は昔の自分と重なるからあんまり関わりたくない、という経験はあります。でもその人はその人ですし、そんな理由で突っぱねてたら勿体ないですよね。その人との出会いはいくつもの偶然の上に成り立っている。ならば嫌いあうより、その人の良さを見つけて仲良くする方がずっと得です。嫌いだと思うのなら、そこを改善していくお手伝いをしてみるのも手ですよね。ギベオンはケセラと付き合って結婚してからも、男っぽいところは健在です。ケンカしてもいつも勝つのはギベオンだけど、ケセラは大事なところは絶対に譲らない男なのでそういうケンカには負けないと思います。


●リビア(リビアングラス)
 レムリアン(レムリアン)

レムリアンの科白、あれ片言の演出だったんですがカタカナ混ざりすぎて読みにくかったですよね、すみません。ニコとティファニーとはちょっと異なる人間とゴーレムの関係の話というイメージから生まれました。求める立場と求められる立場が主人公コンビとは逆でしたね。リビアはレムリアンのためを思って彼を突き放しましたが、これはリビアの自己満足のようなものでしたね。現在、世間ではこうして自分の子供を突き放す親が多くなってきているらしいです。確かに成長において厳しさは必要不可欠ではありますが、この厳しさは違うんじゃないのかなと私は思います。だって相手の子供の気持ちを自分の中での想像や予想で完結させてしまっていますからね。「もう知らん」などと言って突き放すのなら、その子ととことん話し合うべきです。相手の気持ちを知って、自分の気持ちを知ってもらおうと伝えて共有し合って……それが共存であり教育であるのかな、なんて思います。こちらも相当ひねくれてますし、やや暴力的な女王様気質ですが、こんなだけどリビアもいい子ですよ。素直になれないだけで。……ひねくれ性格持ちの割合が高いのは私の好みのせいかもしれません(汗)レムリアンはニコほどの精度ではないけれど主人の優しい心をしっかり覚えています。リビアがどういう人なのかよく知っているから、彼女の傍若無人な態度にも素直に対処しています。余談ですがレムリアンを家事全般が得意なゴーレムにするために、リビアを味音痴っ子にしたようなものです。結婚してからも治ってません。ラリマーがルースに帰らない理由の一つだったりするかもしれませんね。


●タンザ(タンザナイト)
 ハック(ハックマナイト)

もうケンカするほど仲がいい、お前ら仲良しか!を表現しているコンビです。この二人はとにかく喋るしくだらなさすぎるせいでリビアやギベオンを怒らせるから、セリフの掛け合いがどんどん長くなっていく主な原因でした……私は楽しかったので良かったのですが。自分をぐんぐん成長させるには、やはりライバルの存在の有無が大きく関係してくると思います。お互いを越えるべき目標として見て切磋琢磨し合える関係ってかっこいいですよね。目標にするということは、見方を変えればそれは相手に対して憧れに似た情を持っているのではないかと思います。羨ましいと思わなきゃ、あんな風になりたいとかあいつより上に進みたいなんて気持ちにはなりませんもんね。あと羨ましいと思っても、それを僻みにするか、それとも自分が上へ進むための糧とするかはその人の心持ち次第です。妬んだって僻んだって損しかないですよ、きっと。二人の章でカーボと絡ませることができればよかったなーと少し残念。タンザがクロアの新たな恋人になるのは割と早い段階から決まってました、クロアは自分が抜けていることを自覚してる女の子なので。もしタンザが街長になってセイクリッドのように悪い方に暴走したとしても、ハックがいるので大丈夫です。ケンカはするけど仲良しなんで、ぶん殴ってでも目を覚まさせますよ。