クラック石を入れた布袋を、テーブルに置いてやる。
クォンタムにもらったサンド(彼の妻の手作りだ)の紙袋はキッチンに。
それから部屋の隅のカバンを漁り、樹脂と液体ゴムを取り出した。
「セドナ、椅子借りますよ」
「おうー」
「晩ご飯のサンド、どうしますか?」
「置いといて。後で食う……
今はちょっと休ませて、何もやる気起きねえ」
「灯りは」
「どっちでも。要るなら点けてていいよ」
「ありがとうございます」
セドナは肘掛を枕にして片腕で顔を覆い、ぐったり寝そべっている。
首飾りのため、慣れない作業に懸命に取り組んだ証だ。
椅子に座り、少年は自分の修理を始める。
静かな部屋に、工具を使う無機質な音だけが響く。
狭いソファでセドナは寝返りを打ち、背もたれの方に身体を向ける。
その体勢のまま、少年に話しかけた。
「……なあ」
「はい?」
「お前って、本当にゴーレムなんだな」


