極彩色のクオーレ






さらにその手紙には、石像病に大きな効果のある薬や療法などが添えられていることが多かった。


語り師としてより、リビアを蝕む病を完治する方法を探すことを目的としているようである。


もちろんそれを2人に真っ向から言っても否定されるので言わないが。



「ほら、見てみて」



ふいにリビアがワンピースの袖を肘の上までめくった。


白くきれいな肌には斑点のような青痣がたくさんあったけれど、それが今はかなり薄くなっている。


ラリマーが探してきた薬品が効いている証拠だ。



「わあ、痣が薄くなってきているね」


「そうなのよ、お医者さんに言われていた余命は越しているし、もう治るかもしれないわね」


「よかったわね、リビア、これもラリマーが治療法を探してきてくれたおかげね」


「ま、あの能天気バカもたまには役に立つってことが分かったわ」



リビアがつっけんどんに言ってつんと横を向く。


その頬は薄紅になっており、照れているのだと分かる。


髪を一房いじっているのが何よりの証拠だ。


きれいな肌に戻りつつある手首では、いくつものビーズと一緒に通された躑躅色の針が揺れている。


小さく笑って、ティファニーは空いたカップに紅茶を注いだ。