セドナは体勢を直し、改めて少年を見つめる。
どう見ても、少年は人間だ。
中身を目にしたが、実感がわかない。
少年が申し訳なさそうに、視線をそらした。
「このことを君に話したら、避けられると思って……。
どんなに人間に似せて造られても、所詮ぼくはゴーレム。
ろくに信頼関係も築けていないうちに教えてしまうと、それからは人間と同様に接してもらえないんですよ。
どんなに心の優しい方でも、偏見を持たないという方でも。
……すみません、セドナのことを信じていないわけじゃないんです。
ただ、そうなってしまうのが怖かっただけで」
少年は土壁にもたれ、工具を取り出す。
ツチヘビの牙で瑕がついた部品の修理を始めた。
セドナは黙ったまま、彼の手元を見つめる。
何も言えなかったのだ。
少年の告白に対して、全く不満を抱いていないと言ったら嘘になる。
正直、騙されたようで悔しい。
もっと早く教えてくれたら良かったのに、信じてくれれば良かったのに、と思う。
けれど少年の言ったように、『人間』と『ゴーレム』、その差を全然意識しないで彼と関われるのかと問われたら……きっと出来ないだろう。
少なくとも、今くらい仲良くなっていなければ無理だ。


