セドナはティファニーを抱え、ラリマーはニコを担いで鉄鳥の側面に設置されてある梯子を昇る。
鉄鳥の背中は凹んでいて、操縦席の後ろに4人は裕に座れるスペースがあった。
シャロアがキャスケットをかぶり、メガネの上からかなり大きめのゴーグルをつける。
チュン、と流れ弾が鉄鳥の嘴に当たった。
「どこへ逃げるのが好都合だ?」
セドナとラリマーは顔を見合わせる。
「どこがいいんだ?」
「ティファニーの家はダメだな、すぐにばれそう」
「かといってルースからあんまり遠くへ行く余裕もねえな」
セドナは少し考え込む。
それから、約半年近く前のことを思い出して指を鳴らした。
「そうだ、あの丘!蜻蛉花が群生しているところ。
いつだったかレムリアンが独りで行っちまって、みんなでシナワニの群れにえらい目に遭わされたよな。
今は繁殖期じゃねえし、あそこならひとまず追手には見つかりにくい」
「あそこか、確かにルース周辺では一番安全かもな」
「んん?よく分からねえけど、大体方角はどっちだ?」
「南東の方だ」
ラリマーがそちらの方角へ指差す。
正直セドナは覚えていなかったので、彼の記憶力の良さがありがたかった。


