「セドナ!」
「うわっ!?」
少年は放心しかけたセドナを突き飛ばす。
直後、首筋に小さな衝撃が走った。
黄緑と紫に彩られた細い物が首から伸び、不気味にその身をくねらす。
「ってぇ〜、いきなり何す……っ!」
尻餅をついたセドナが少年を睨む。
しかし、目に映った彼の姿に絶句した。
驚きのあまり、腰を浮かせ仰け反る。
「つっ、ツチヘビ!?なんで、こんなところに……?」
「くっ!」
少年は首筋に喰らいついているツチヘビの頭を掴んだ。
そのまま、力任せに引き剥がす。
何かが千切れる音がした。
「ベルトを付けてきて良かった、ですね……」
咬まれないようにツチヘビの頭を持って、少年はベルトのポーチを探る。
取り出したのは、香水の容器ほどの小瓶。
口でキャップを外し、中の水色の液体をツチヘビの喉に流し込んだ。
電流が走ったかのように、ツチヘビの身体がピンと伸び、くた、と力が抜けていく。
少年が地面に置いても、蛇は微塵も動かなかった。


