極彩色のクオーレ






「あっ、あのっ、シャロアさん」


「お前は確かケセラだったな、どうした?」


「えっと、僕もセドナみたいに、ティファニーの目を見ても平気になれることって出来ますか?」


「もちろんだ。


おれだって赤の他人としか感じていなかった『彩霞ノ民』のじーさんの目を平気で見られるようになったんだから。


お前があの子を大切だと思っていれば、近いうちに見られるようになるよ」


「それじゃあセドナは、ティファニーのことをすごく大切に思っているから、『無色の瞳』が怖くなくなったの?」



ケセラの声は、演説台にいる者の耳には確実に届くくらいの大きさだった。


そして、それを聞くや否や、セドナの首から上が急速に紅潮する。


ティファニーの頭に載せていた手を降ろしてそっぽを向いた。


ティファニーも顔をやや赤らめながら下に視線を投げる。


それを見たシャロアが、いたずらを思いついた顔で何度もうなずいた。



「その通りだ。でも、あのセドナってやつの場合は他の思いもあったからだと思うぜ」