極彩色のクオーレ






すると鉄鳥の修理を終えたシャロアが大股でティファニーに近寄った。


正面に立たれる気配を感じてティファニーは少し身を引く。



「ティファニーって言ったっけ、お嬢さん」


「あ、はい」


「『彩霞ノ民』の子なんだろ?その『無色の瞳』、ちょっとおれに見せてくれないか?」



いきなりの頼みごとに、ティファニーだけでなく目を知るゴーレム以外の全員が驚いた。


ラリマーがシャロアの頭を小突く。



「お前知らねえのか?まあ知らねえだろうな。


『無色の瞳』ってのは」


「知ってるさ、光の屈折や周囲の明かりとかのせいで色んな色に見える瞳だろ?


だから本当の色が分からないから『無色の瞳』。


そんで、『彩霞ノ民』以外がそれを見たら生き物は種族に関係なく恐怖心を抱く」


「そこまで知ってるなら何で見ようなんて思うんだよ?」


「だーいじょうぶだって、ちょっとばかし試したいことがあるんだよ。


なっ、怖い思いをしたら自己責任だから、見せてよ」



まるで自分は怖がらないという自信があるかのような口ぶりだ。


正直なところ、彼が何を考えているのか分からない。


しかし断っても簡単には折れてくれそうにない雰囲気なので、ティファニーは諦めて目隠しを解いた。