極彩色のクオーレ






「おっ、王子、申し訳ありません!」


「アウィン、何を……」


「やっぱり無理だったんですよ、ルースを我々の国のものにするという計画は!」



セイクリッドの言葉を聞かず、アウィンは半ばやけっぱちになって叫んだ。


我々の国というのは、つまりヨリジェのことである。


群衆に衝撃が走る中、セイクリッドを含めた計画を知る者がまずいと表情を変える中、アウィンは泣哭しながら言葉を続けた。



「やはり私がお止めするべきでした。


いくら取り繕っても、働いてしまった悪事は必ず明るみになって、大きな償いをしなければならなくなるというのに……!


ルースの街民たちの信頼を得、ロスティル街長の信頼を得て跡継ぎの座を手に入れるためにクロア嬢と婚約を結ぶために、あんなことをするなんて。


下手をすればこの街の人々の命に関わることなんですよ!?


実際、王子が放った獣によって負傷者や死者まで出てしまったじゃないですか!


私は、私は、今回のことを国王陛下に何と説明すればいいのか……」