極彩色のクオーレ






すると、今度はリビアが勝ったという顔つきになる。


ハックの隣に移動し、アウィンの胸板をドンと叩いた。



「それなら問題ないわ、さっきこの人に教えてもらったもん」


「えっ、マジか!」


「マジよ、ほらさっきあたしたちに話してくれたこと、もう一度ここで言って」



リビアがアウィンの猿轡を外す。


アウィンは大きく息を吐いたが、セイクリッドと目が合うや否や「ヒイッ!」と悲鳴をあげた。


リビアが兎のぬいぐるみを操り、鎌をすり合わせて嫌な音を立てる。



「どうしたのよ、早く話してみなさい」



アウィンが情けない表情になり、衛兵の一人が見ていられないといった様子で口を動かした。



「おっ、おいお前!


アウィンに無理矢理ウソを言わせようとしてるんじゃ」


「ガチャガチャるっさいわね!


あたしはさっきこの耳で聞いたことをそのまんま話せって言ってるだけなのよ。


でもあんまり話すのが遅いから急かしてるだけじゃない」



(いや、そんな言うほど遅くねえぞ!?


てか、猿轡ほどいてやってまだ5秒くらいしか経ってないような……)


(急かしてるというより脅迫してる図だよな、これって……さすがに同情せざるを得ないな)



ハックとタンザは目配せして、ハックはアウィンの背中をぽんと優しく叩いた。


話しておいた方が身のためだぞ、という意味をこめてである。


アウィンは恐怖で口を戦慄かせたが、やがて涙目になりながら口を動かした。